山伏、占い師、ばくち打ち、勧進聖…。日本の中世に暗躍した「怪しいもの」は、殺伐とした環境に置かれた民衆に希望と喜びを与えた。中世の「宗教」の果たした知られざる効用を、豊富な事例から解き明かす新しい中世史。